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COLUMN

宇都宮で注文住宅を建てたい!費用の相場・予算検討時のポイントとは

2022.05.01

注文住宅を建てたいと思った場合、費用がどのくらいかかるのか気になる方がほとんどではないでしょうか。ただ、ひとえに注文住宅といっても、建築するための土地があるのか、どこのハウスメーカー・工務店で建てるのか、などの条件によっても変わります。

そこで、こちらの記事では、注文住宅にかかる費用の相場、建築する際に必要な諸経費や予算検討時のポイントについてご紹介します。

 

 

土地付き注文住宅と注文住宅の違いとは

注文住宅を検討する際に「土地付き注文住宅」「注文住宅」という言葉をよく目にすることが多いのではないでしょうか。

まずはそれぞれの違いや特徴についてご紹介します。

土地付き注文住宅

建築会社や施工期間などがあらかじめ決まっている「建築条件付き」の土地で建てる注文住宅のことをいいます。

土地と建築会社が同時に決まる分、スピーディーに家づくりを進めやすいでしょう。また、土地のみの販売よりも割安なケースが多いため、コストダウンも実現しやすいと言えます。

 

注意点として、土地付き注文住宅は、土地の契約後に建物を建てるため、間取りやデザインなどは自由に決められます。しかし、建築会社によっては間取りや設備といったプラン変更ができない場合があるため、事前に確認しましょう。

 

注文住宅(土地なし)

通常の注文住宅は、まず土地を購入した後に、建築会社と建築工事請負契約を交わすことが一般的です。土地と住宅を別々に購入するため、土地代と住宅の建築費用それぞれを事前に検討しておく必要があります。

注文住宅は土地の条件(建蔽率や建物の高さ制限)などをクリアできれば、自分たちに合った好みの建築会社で、自分たちのこだわりを叶えたプランを自由に設計できます。

 

 

「なるべくコストダウンしてスピーディーに家を建てたい」という方には土地付き注文住宅が、「建築会社や家のデザインにこだわりたい」という方には自分で建築会社を選べる注文住宅がおすすめです。

 

 

宇都宮市における注文住宅の相場

宇都宮市の注文住宅には、「ローコスト住宅メーカー」「大手ハウスメーカー」「工務店」など様々な建築会社のものがあります。また、「平屋」「二世帯住宅」「3階建」など建て方も多種多様です。

今回の相場はそれらを総合した平均の費用となります。

土地付き注文住宅を購入する場合

宇都宮市における土地付き注文住宅の相場は、坪単価約780,000円~790,000円となります。具体的の坪数での平均価格は以下となります。

 

【20坪】約15,600,000円~15,800,000円

【30坪】約23,400,000円~23,700,000円

【40坪】約31,200,000円~31,600,000円

注文住宅のみ購入する場合

宇都宮市における注文住宅の相場は、坪単価約810,000円~820,000円となります。具体的な坪数での平均価格は以下となります。

 

【20坪】約16,200,000円~16,400,000円

【30坪】約24,300,000円~24,600,000円

【40坪】約32,400,000円~32,800,000円

 

 

注文住宅の購入から家を建てるまでの流れ

注文住宅を建てる際の具体的な流れをご説明します。

土地付き注文住宅の場合

土地付き注文住宅の場合は、次の流れに沿って進めていきます。

 

① 建築条件付き土地の見学・検討

 《チェックポイント》

・土地代金と建築費用合わせた総額での予算

・土地の立地・形状・道路条件

・建築会社の指定内容(一般的には、土地の売主か売主が指定した建築会社)

・土地の売買契約と建物の請負契約までの期間(3ヶ月程の場合が多い)

・建築できる建物の規模や設計の自由度

 

② 建築条件付き土地の購入申込み

契約前の予約となりますので、撤回したとしても特にペナルティはありません。しかし、安易な気持ちでの申込みは不動産業者等との信頼関係に問題が生じますので、真剣に検討してから行いましょう。

※ここまでには住宅ローンの事前審査を済ませましょう。

 

③ 建築条件付き土地の売買契約

売買契約前には重要事項説明も行われます。売買契約書及び重要事項説明書の内容をチェックし、不明な点等は遠慮なく質問し、納得してから締結しましょう。

 

④ 建築プランの検討・打ち合わせ

間取りだけでなく、設備の種類等まで明確にしていきます。請負契約に含まれる工事内容も確認し、後で予算オーバーとならないように注意しましょう。また、建築工事請負契約の諸条件に関しても、この時点で確認しておくと良いでしょう。

 

⑤ 建物の請負契約

上記④で諸条件まで確認できましたら締結します。

※住宅ローンの本審査を受けましょう。

 

⑥ 土地の引渡し・工事着工

土地の代金を自己資金や住宅ローンで支払い、正式に土地の引渡しを受けます。

(ローンで土地代金を支払う場合は、つなぎ融資を利用して支払うのが一般的です。)

建築確認申請の手続きを経て、工事に着手します。地鎮祭等は希望があれば実施しましょう。

 

⑦ 住宅検査

建築会社でも施工品質のチェックは実施しているかと思いますが、建築過程において、自分自身でも現場を確認しましょう。また、もし品質に不安がある場合は、第三者における住宅検査の依頼を検討しても良いかと思います。

 

⑧ 完成・引渡し

建物が完成したら、施主検査(竣工検査ともいう)にて図面通り建築されているか、施工品質に問題ないかを自分自身でチェックします。チェック後、引渡しまでに残りの建築費用を支払い、入居となります。

 

注文住宅のみ購入する場合

注文住宅のみ購入する場合は、次の流れに沿って建築していきます。

 

① 土地・建物の予算配分を検討

家づくりの予算総額(自己資金+住宅ローン)に対する、土地と建物それぞれの予算配分を考えましょう。勿論、完璧には決められませんが、大まかにでもイメージをもっておく事が重要です。

 

② 住みたい地域を決めて土地を探す

地域によって価格は大きく違います。決めた予算と地域の相場を加味して、住みたい地域で土地を探します。ネット等をつかい自分自身で探すほか、住みたい地域の不動産会社に依頼してみるのも良いでしょう。

 

③ 建築会社を探す

注文住宅の依頼先は大きく分けて、ハウスメーカー・地元工務店・設計事務所があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分たちに合う依頼先を探します。

もし土地探しが思うように進んでいない場合は、建築会社にも手伝ってもらいましょう。

 

④ 建築会社に間取りの相談

候補の土地が見つかったら、建築会社に間取りを作成してもらいます。上記③で決めた建築会社が1つでない場合は、多くても3社までに絞って依頼し、プラン内容や対応力などを比較することをおすすめします。

※ここまでには住宅ローンの事前審査を済ませましょう。

 

⑤ 土地を決めて売買契約

希望の家が建てられる土地だとわかったら、土地の売主に「買付申込書」を提出します。その後、重要事項説明書及び売買契約書に問題なければ契約を締結します。

 

⑥ 建築会社を決める

上記④で複数の会社に依頼した場合は、プランだけでなく、建物の性能やアフターフォローまで比較して、建築会社を1社に絞ります。

後々、どんどん費用があがってしまう等の問題を避けるために、ある程度までプランを決めます。また、見積書に諸経費等が含まれているかどうかも忘れずに確認しましょう。

 

⑦ 建物の請負契約

上記⑥で必要項目の確認ができましたら締結します。なお締結後、設計内容に変更が発生した場合は変更契約を結びます。

※住宅ローンの本審査を受けましょう。

 

⑧ 土地の引渡し・工事着工

土地の代金を自己資金や住宅ローンで支払い、正式に土地の引渡しを受けます。

(ローンで土地代金を支払う場合は、つなぎ融資を利用して支払うのが一般的です。)

建築確認申請の手続きを経て、工事に着手します。地鎮祭等は希望があれば実施しましょう。

 

⑨ 完成・引渡し

建物が完成したら、施主検査(竣工検査ともいう)にて図面通り建築されているか、施工品質に問題ないかを自分自身でチェックします。チェック後、引渡しの日に残りの建築費用を支払い、入居となります。

 

 

但し、希望通りの土地がすぐに見つかるとは限らないため、順番に固執することなく、土地と建築会社を同時に探していくことがおすすめです。

 

 

注文住宅を建築する際に必要な費用

土地代金ならびに建物価格以外にかかる費用についてご説明します。

土地購入にかかる費用

土地購入には土地代金以外に次の費用が必要となります。

 

仲介手数料:土地を仲介してくれた業者に支払う手数料

(物件価格×3%+6万円)×1.1 [消費税] 〈売買価格400万円超の場合〉

※売主からの購入の場合は不要

 

登記費用:所有権移転登記に必要な登録免許税

土地の評価額×1.5%+司法書士への報酬 〈軽減措置を適用する場合〉

※住宅ローンを組む方は、借入額に対して抵当権設定登記も必要

 

固定資産税:土地を購入した日付に沿って日割り計算で支払う税金

(不動産所有者に対して毎年かかってくる税金)

土地の評価額×1/2×1.4% 〈軽減措置を適用する場合〉

※土地がある地域によっては、都市計画税もかかる

 

印紙税:土地の売買契約書に貼る印紙代

500万~1,000万円の土地の場合は5千円 〈軽減措置を適用する場合〉

 

不動産取得税:土地購入に伴い、1度だけ発生する地方税

土地の評価額×1/2×3%-45,000円 〈軽減措置を適用する場合〉

 

建物建築にかかる費用

注文住宅は、建物自体の価格以外にも次に挙げる費用が発生します。

 

登記費用:新築時に必要な「建物表題登記」と住宅引取時に必要な「所有権保存登記」に対する登録免許税

建物の評価額×0.3%+司法書士への報酬 〈軽減措置を適用する場合〉

 

印紙税:建物の請負契約書に貼る印紙代

1,000万~5,000万円の建物の場合は1万円 〈軽減措置を適用する場合〉

 

不動産取得税:建物購入に伴い、1度だけ発生する地方税

(建物の評価額-1,200万円)×3% 〈軽減措置を適用する場合〉

 

 

地域や土地の状態によっては次の費用が必要になる場合があります。

 

上下水道ガス引込費用:水道管を引き込んだり、プロパンガスから都市ガスに変更したりするために必要な費用

 

水道加入金:水道施設の設備費を一部負担するために徴収される費用

 

地盤補強費:地盤改良が必要とされた場合に発生する費用

 

その他の諸費用

土地購入と建築にかかる費用とは別に次の諸経費が発生する事が多いが、自己資金での支払いが必要になる場合もあるため、ある程度の資金を用意しておくことをおすすめします。

 

火災保険料:火災保険への加入費用

15万~40万円程度が相場 ※最長10年を想定

 

地震保険料:地震保険への加入費用

1,000万円あたり1~4万円程度が相場 ※年間

 

保証料:保証会社に支払う費用

借入額×(2%+税)が目安

 

玉串料:建物の建築を開始する前に行う「地鎮祭」にかかる費用

3~5万円が相場

 

引越し費用

 

新しい家財道具の購入費用

 

 

注文住宅における予算検討時のポイント

注文住宅は間取りや仕様の変更ができたりと、自由度が高いからこそ予算オーバーとならないために事前に予算を決めておく事をおすすめします。手順としては以下となります。

 

注文住宅の購入は建築費用以外にも、様々なコストがかかってきます。そのため、入居までの初期費用や生活のための予備費がいくら必要になるかの概算を出して、住宅にかけられる自己資金を明確にしましょう。

 

金融機関や建築業者が提供する住宅ローンシミュレーションをもとに、自身の年収から毎月いくらなら住宅ローンが返済できるかを事前に調べておくと借入金額の目安となります。

 

自己資金と住宅ローンの借入金額を設定できたら、購入資金の総額が決定します。土地を購入するケースでは、土地購入にかかる費用を総額から引いて、建物にかけられる予算を割り出します。

 

 

注意点としては、この総額はあくまで概算となりますので、検討が初期段階から進んだタイミングで、ファイナンシャルプランナーの方に相談して最終的な予算を決めましょう。

 

 

まとめ

 

宇都宮での注文住宅の相場は、「土地付き注文住宅」の場合、坪単価約780,000円〜790,000円、「土地なし注文住宅」の場合、坪単価約810,000円〜820,000円と、土地の状況によって1坪あたり3万円程度の差が生じています。

 

注文住宅購入時の予算を決める際には、土地と建物における予算配分を明確にすることが重要です。そうすることで、住宅にかけられるコストを具現化できるだけではなく、予算オーバーになることを防ぎやすくなります。万一、予算をオーバーしてしまった場合は、優先順位の低いものから削っていきましょう。

 

また、建物の施工費用は床面積と施工プランによって決まるため、家族とよく相談した上で、希望の間取りや設備のプランを決めることをおすすめします。

運営者情報

栃木セキスイハイム
「栃木セキスイハイム」編集部

住まいの販売から土地活用でおなじみの栃木セキスイハイムグループが、家づくりの「わからない」にお応えします。建築士・宅地建物取引士など住まいの専門家による監修のもと記事の執筆を行っています。

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