「最近ZEHという言葉をよく耳にするけど、実際は良いものなの?」
「ZEHにすれば光熱費ゼロになるってホント?」
新しく家を建てようとしている方はZEHという単語を聞いたことがあるかもしれません。光熱費ゼロなどと言われていて、とても気になる存在ですよね。
今回は、ZEHが本当に光熱費がゼロなのかなど、ZEHの実際をお教えします!
そもそもZEHの定義は?
勘違いされる方も多いですが、ZEHは「消費エネルギーがゼロの家」ではありません。「一次」消費エネルギーがゼロの家です。
一次消費とは、空調、照明、給湯設備などの消費のことで、洗濯機など他の電気製品の消費は含みません。具体的には、断熱や省エネ設備で一次消費エネルギーを減らし、太陽光発電で消費を上回るエネルギーをつくる家です。
光熱費はゼロになる?
結論から言うと、ZEHならば必ず光熱費ゼロとなるわけではありません。
上記の通り、洗濯機など他の電気製品の消費が大きければ、全体の消費がつくるエネルギーが太陽光発電でつくったエネルギーを上回る場合があります。この場合は光熱費がかかります。
では、実際のところ光熱費ゼロは現実的なのでしょうか。
2017年の経済産業省の発表では、1戸あたり約33000円の黒字だそうです。黒字というのは、自分の家の消費をまかなうだけでなく、余った電気を売っているということです。平均値なので全戸で黒字かは分かりませんが、光熱費ゼロは現実的であると言えるのではないでしょうか。
ZEHの何がいいの?
光熱費が抑えられるZEHですが、実際に住むと他にもメリットがあります。
- *国から補助金が出る
ZEHは国が推し進めています。基準を満たせば、国から補助金を受けられます。建てるときは基準を満たせるよう注意しましょう。
※2019年度の募集は〆切になりました。 - *断熱による効果
ZEHを建てる上で、空調の消費エネルギーを抑えるために家を高断熱にしますが、これが他にも良い効果を生みます。まず室内の温度変化が少ないので、結露が起きにくく、カビやダニの発生が抑えられます。また、断熱することで健康効果も見込めます。断熱効果が上がるとぜんそくやアトピーの症状が和らぐというデータがあり、他の疾患にも有効です。
- *災害に強い
災害により電気が止まっても、ZEHなら太陽光発電により自分で電気をつくることができます。日が照っている場合に限定されますが、それでも電気が使えることで、生活がだいぶ楽になります。また断熱効果が高いので、電気やガスを使わなくても温度変化を抑えられます。冬場は温度が保てないと最悪命に関わりますから、大事な要素です。日本は災害が多いので、ZEHは頼もしい存在です。
□まとめ
今回はZEHの実際についてご紹介しました。ZEHは光熱費が抑えられるだけでなく、様々なメリットがあります。ZEHに興味を持たれた方は、一度弊社までご連絡ください。
運営者情報
「栃木セキスイハイム」編集部
住まいの販売から土地活用でおなじみの栃木セキスイハイムグループが、家づくりの「わからない」にお応えします。建築士・宅地建物取引士など住まいの専門家による監修のもと記事の執筆を行っています。