2011年3月11日に東日本大震災が発生し、この出来事をきっかけに防災に対する考え方が変わった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
万が一の時に備えて、何か準備している方はどれだけいるでしょうか。
今回は、防災対策についてご紹介いたします。
防災対策のために必要な事
① 家族での情報共有
② 防災グッズの準備
③ 住まいの防災力の向上
① 家族での情報共有
いつどんな場面において災害が起きるかは誰もわかりません。一度、ご家族で災害時にどうするかの話し合いの場を設けましょう。
1. 家で災害が起こった際の行動
初期行動を確認しましょう。学校等でも防災訓練を実施しているかと思いますが、家の中でもどのような行動をとるべきかを確認。
2. 外出時に災害が起こった際の行動
避難場所を決めておきましょう。ご家族のなかで、原則的にどこに集合するかを決定。
3. 安否の連絡手段
災害時に、電話がつながりにくくなる事があるかと思います。安否確認には、NTT災害伝言ダイヤル(171)が便利なことを認識。
② 防災グッズの準備
持ち出し品リストを作成してみましょう。ご家族構成によって必要な物は変わります。
例えば、ご高齢の方がいらっしゃれば常備薬や処方箋、幼児がいるご家庭なら粉ミルクやおむつも必要です。また、保管場所を家族で確認するのを忘れずに。
※参考:総務省消防庁 防災マニュアル(非常持ち出し品チェックシート 等)
防災グッズを準備はしたいけど揃えられない。とお困りの方は、家にある日用品で代用することもできますので、方法を覚えておきましょう。
ここでは、いくつかの簡単な例をご紹介します。きっといざという時に役に立つはずです。
・ゴミ袋
頭と腕を出す穴を開けて着れば、レインコートにも防寒着にも。
・サランラップ
食器に巻いて使えば、ラップをはずすだけで食器を洗う必要なし。また、気密性が高いのでケガの止血にも利用できます。寒い時には、体に新聞紙を巻き、上からラップを巻けば保温力もアップ。
・ガムテープ
ケガの止血に。また、油性マジックがあれば伝言用のメモとしても。
・犬や猫のトイレの砂
吸水性や消臭性があるので、断水時の人用のトイレとして。
・金属製のボウルや洗面器
鍋としてだけでなく、ヘルメットとしても利用可。また、助けを呼ぶ警鐘にも。
③ 住まいの防災力の向上
家族を守る基となる住まい。災害に備えて住まいでできることを考えてみましょう。セキスイハイムがご提案してきた中から、いくつか紹介いたします。
・太陽光発電
太陽光発電システムがあれば、停電時でも太陽がでている間は最低限の電力が確保できます。合わせて、蓄電システムを搭載していれば、電気を貯めることができるため、太陽がでていない時間帯でも電気を使用することができ安心です。
※蓄電池の残量がないと電気を使用することができません。※事前に設定したスイッチ・コンセントでのみ電力使用が可能です。※同時に使用できる電力には限りがあります。
・エコキュート
エコキュートのタンク内から、約370ℓの水を取り出せるので、断水時にもトイレを流すことができ、安心です。
※エコキュートの容量により、貯水量は異なります。※飲料水として使用することはできません。
・飲料水貯留システム
24ℓの飲料水を貯水でき、日常の給水で水が入れ替わりますので、急な災害による断水時でも、ご家族の飲み物を確保できます。また、床下設置のため、居住スペースを損ないません。
※4日以上水を使用しなかった場合は、貯留水の水質が低下している恐れがありますので、システムが設置された水栓の使用を再開する際には、最初の70ℓを飲用以外でご使用ください。最初の70ℓを飲料水とする場合は、煮沸してからご使用ください。※1年に1回を目安に作動と取水の確認を行ってください。
・備え付けの収納棚
生活していく上で、収納棚は必須かと思います。しかし、災害時に収納棚が倒れてきて押しつぶされてしまう危険があります。備え付けの収納棚であれば、壁に固定されているので、倒れてくる心配はありません。どうしても大切なタンス等がある方は、背の高いものは極力避け、寝室や避難経路上には置かないようにしましょう。
・耐震ラッチ
収納自体が倒れなくても、収納の中身の落下で、大けがにつながることもあります。耐震ラッチを取り付ければ、大きな揺れに反応し扉をロックしてくれますので、中身の飛び出しを防いでくれます。特に高い位置にある収納扉には必ず取り付けましょう。
※揺れによっては作動しないこともあります。
・食品庫
キッチン周りに、備蓄と日常的な食品庫を兼ねたスペースをつくることにより、備蓄用に特別な保存食を用意し一定期間が経ったら買い替えるのではなく、普段の生活の中で一定量の食糧をストックでき、食料を無駄なく備蓄する事が可能でしょう。
まとめ
現代の日本において、災害を考えずに生活するのは難しいでしょう。重要なのは、大切な家族を災害からいかに守ることができるかです。安心安全は、普段の備えがあってこそですので、できることから取り入れてみてください。
安心安全な住まいに興味のある方は、ぜひ弊社にお声掛けください。
運営者情報
「栃木セキスイハイム」編集部
住まいの販売から土地活用でおなじみの栃木セキスイハイムグループが、家づくりの「わからない」にお応えします。建築士・宅地建物取引士など住まいの専門家による監修のもと記事の執筆を行っています。